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そこにはあるべき光がなく闇だけが存在した。 ◇ ◇ ◇ 夜の黒に染まった街。普段なら大勢の人で賑わう夜の街は静寂に包まれていた。 「こんなのって……」 その静寂な街にポツンと立つ一人のブレザーの制服を身に纏った少女。腰までかかる長い髪に大人びた顔。 そして何よりも目を惹くのが大きな胸。ブレザーの上からでもわかるぐらいだ。 「ひどい、あんまりよ……!あの殺された子達にだって家族はいたはずなのに」 那波千鶴。麻帆良学園中等部3-Aの女子中学生である。 千鶴は無残にも殺されてしまった二人の少女の為に泣いていた。 他人?関係ない。あの二人にはまだこれからの輝かしい未来があったはずだ。 それをあんな簡単に奪うなんて……! 「絶対に、許せない」 このゲームに乗ることなど言語道断、当然のごとくゲームに抗うことを千鶴は決める。 「そして誰も人を殺さない。どんなことがあってもそれだけは、だめ」 それは心の中で固く結んだ思い。例え自分が殺されようとしても揺るぎはしない。 (私以外にもこの場にはネギ先生、千雨さんに小太郎君がいる。皆無事だといいんだけど) 他の三人の無事を頭の中で祈り、千鶴は歩き出した。 目的地は特に決めてはいないがとにかく他の参加者と結託することが必要だと判断し、 とにかく歩く。歩いて歩いて、誰か人を見つける。千鶴はそう考えた。 「頑張らないと……」 不屈の意志を心に抱き千鶴は歩き始める。 しかしその意志は。 「……え?」 銃声が聞こえたと同時に消失していく。 (あはは、どうして身体が痛いんだろう。銃で撃たれたから、かな……) 仰向けに千鶴は倒れ、地面を血で濡らす。撃たれた箇所は腹。重症は確定。 人事のように千鶴は思う。動くのすら苦痛であるのに。 「それ、でも、まだ……!」 千鶴は必死に立ち上がる。腹から血がポタポタと落ち、顔色は真っ白である。 足は震えおぼつかなく、口から血を吐くその姿は痛ましい以外の何物でもない。 「諦めてたまるものですかっ」 せめて何かを残したい。何も為せずに死ぬのだけは嫌だ。 一歩ずつ。一歩ずつ。千鶴は歩く。少しでも銃撃から逃れるために。 「わ、たしはっ…………がっ!!」 追撃の銃撃が千鶴の足を貫いた。もはや立てない。 だけど匍うことはできる。諦めない意志を胸に再度仕舞い、千鶴は地面を匍い続ける。 (ごめんなさい、長谷川さん、ネギ先生。不甲斐ない私で……すいません) 心の奥底では分かっていた。自分はもう、無理だと。でも諦めきれなかった。 故に足掻いたのだ。例えみっともなくとも。汚くとも。 その生きようとする意志は清廉なものだから。 (小太郎君、心配だなぁ。あの子、少し弄れてるから。でもきっとうまくやってるはず。 だっていい子だもの) それ以外にも千鶴の心残りは沢山ある。 この場にはいないルームメイトの村上夏美や雪広あやかのこと。 ボランティアで相手をしている子供達のこと。 (生きたい。もっと生きていたい、なぁ) タンと銃声が一つ鳴り、そして千鶴の意志は――今度こそ本当に消えた。 ◇ ◇ ◇ 光を見つけたがそれはまやかしだった。 ◇ ◇ ◇ 「あーあ、もう死んじゃった。脆いなあ」 数十メートル先のビルの屋上。そこに一人の少女がいた。 紫色の長い髪、くりっとした青い瞳。 だがそんな可愛らしい顔は無表情に染まっている。 この少女を評するのなら、ただ“生きているだけの人形”。 「もっといたぶってから殺せばよかったぁ。あはっ、残念」 虚ろな瞳で少女は手に持っている狙撃銃に付いているスコープを覗き込み他に誰か参加者がいないかを確かめる。 「ちぇっ、誰もいないや。理樹くんやあいつはこの辺りにはいないみたいだし」 少女の言葉にも何も無い。ただ無機質なワードが口から出ただけであり、感情はない。 (もう何もかもどうでもいい。ただ、何もしないのは嫌だし。 じゃあみんなを殺そう。ここから脱出なんてさせないし。そんな幸せに浸るなんて許せない) あはは、と乾いた笑いと狂気の独白が屋上に響く。 「私よりも無様に、屈辱的に這い蹲らせてやる。別にその過程で死んでもいい。どうせ、」 私は誰からも忘れ去られて認識されないのだから。 誰も悲しんでくれなんてあるわけがない。 その言葉だけは僅かに感情を表して。 少女は、三枝葉留佳は。 ビルの屋上から静かに去っていった。 ◇ ◇ ◇ さあ、世界を吐き出そう。憎悪の世界を。 【那波千鶴@魔法先生ネギま!死亡】 【E-9/一日目・深夜】 【三枝葉留佳@リトルバスターズ!】 【状態】健康 【装備】SIG Sauer SSG-3000(3/5) 【持ち物】支給品一式、不明支給品1~2 【思考】 0. 皆殺してやる…… ※E-9のどこかに那波千鶴のデイバッグ、遺体、不明支給品1~3、が放置されています。 ※葉留佳ルートBADENDからの参戦です 【SIG Sauer SSG-3000】 1984年に、スイスのシグ社と、その傘下ドイツのザウアー ゾーン社が共同で開発した 警察機構向けボルトアクション式狙撃銃。 そんな綺麗な目で見ないでくれ 時系列順で読む Next Qデイバックにメイド服があったのですがどうしたらいいでしょうか?ちなみに僕は男で今の状態が裸なんですが……A着ればいいんじゃね? そんな綺麗な目で見ないでくれ 投下順で読む Next Qデイバックにメイド服があったのですがどうしたらいいでしょうか?ちなみに僕は男で今の状態が裸なんですが……A着ればいいんじゃね? GAME START 三枝葉留佳 Next [[]] GAME START 那波千鶴 GAME OVER
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お酒好き。泥酔してしまさんを困らせた過去があるとか。 属性 妹属性。Keyには純粋な妹キャラが少ないのだが、それでも少ない妹属性付きのキャラを好きになる傾向があるようだ。 具体的には、リトルバスターズ!の三枝葉留佳や棗鈴。CLANNADの春原芽衣や伊吹風子など。 しかしそれ以上に娘属性が強い。リトバスでは娘キャラが出てこなさそうだと知って、キャラ発表の時に憤慨したとかしてないとか。 好きなリトバスキャラ 棗鈴(妄想するだけで1日過ごせるらしい)、三枝葉留佳(今じゃあ佳奈多よりもはるちんとのピロートークのほうが楽しめるとかそんな)、西園美魚(理樹との恋愛話があまり描かれないけど、実際に彼女になったら、恥じらいの面や料理などの「出来る子」な面などのかなりの高得点の要素が目白押し)…など。 SS歴 Kanonがリアルに流行っていた頃からSSを書いているために無駄に長い。その頃は同人誌を出すために(マンガがとても残念な腕だったため)SSなら書けるんじゃね? という軽い気持ちから書き始めたものである。その後AIRの前に萌え尽きて執筆断念。CLANNADから復活しHPで本格的に連載などを始め…今日に至る。 SS傾向 甘ラブメインだと思ってるが、ドタバタやハーレムものも書ける!と筆者自身は思ってるらしい。 ただ現実にはほのぼのしか描いていない。 ちなみに、長いSS書き歴を誇るが、小説というのものを数えるほどしか読んだことが無いため、文章力・表現力は皆無である。それは、書き手から好かれない現実が示しているとおりである。 ブログ SSよりもブログを優先する傾向がある。そのブログは、最初は趣味と言うか独り言みたいなものだったはずが、いつの間にか鍵の中でもそこそこに知られるブログになり、何時しか叩かれる対象にもなってしまうほどの知名度になってしまった。炎上経験も数回して大人になった…と思ったらなってなかった。通り名は「りきお大先生」。もちろん侮蔑の意味を込めて(ry ブログでの一日の最高アクセス数は一万以上を二度三度経験している(例外なく叩かれた)。 そのブログはこちら 他 コミケでは購入冊数が50冊を下らない無類の同人誌好き。うちエロ同人誌は6~7割を占める。 HP 「りきお(ふく彦)のページ」
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名前 支給品1 支給品2 支給品3 榎本瞳 サバイバルナイフ@現実 熊本潤平 相川友 青木林 青木百合 野村和也 守谷彩子 矢部翼 ブロードソード@現実 レックス 稲垣葉月 新藤真紀 投げナイフ×10@現実 紆余曲折 心機一転 マジックザギャザリングのデッキ@現実 一刀両断 関勝宏 ジャック・ザ・リッパー シャープペンシル@現実 沖崎翔 小刀@現実 柄部霊歌 直刀@現実 福沢正也 浅井想 真田美緒 谷口誠 小神さくら ツインダガー@ファンタシスターポータブル2 天王寺深雪 メス@現実 切磋琢磨 古川正人 紅鬼@オリジナル 飯島遥光 神谷茜 氷室勝好 コルトM16A1@現実 額賀甲子太郎 加藤清正 鏡御音 被検体01号 高橋純一 深谷春那 唐橋圭輔 カインツ・アルフォード 狐神桐雄 松下健吾 葵崎蜜柑 須藤凛 狭山雪子 瀬戸麗華 宇田川龍磨 妖刀村正@重要無し1st 笹川走馬 身代り人形@オリジナル 津村匠 閃光手榴弾@BIO HAZARDシリーズ 直枝理樹 棗鈴 井ノ原真人 宮沢謙吾 木製バット@現実 三枝葉留佳 二木佳奈多 グロック19@現実 八重樫太一 稲葉姫子 永瀬伊織 桐山唯 青木義文 ◆ymCx/I3enU ◆xR8DbSLW.w スマホ@オリジナル ◆F0XrL54NJs ◆VxAX.uhVsM 木刀@現実 ◆9n1Os0Si9I 人吉善吉 球磨川禊 阿久根高貴 鰐塚処理 雲仙冥利 超躍弾@めだかボックス 玄野計 Xショットガン@GANTZ ガンツスーツ@GANTZ 加藤勝 風大左衛門 桜井弘斗 大神さくら 大和田紋土 鶴嘴@現実 舞園さやか 山田一二三 持田哲志 中嶋直美 岸沼良樹 刻命裕也 果物ナイフ@現実 天野雪輝 無差別日記@未来日記 我妻由乃 火山高夫 平坂黄泉 灰葉スミオ 九条院ひいな 祀木ジロウ 崇藤タケマル 岡部倫太郎 ワルサーGSP@現実 時風瞬の仮面@リトルバスターズ!! 牧瀬紅莉栖 橋田至 椎名まゆり クリス・レッドフィールド レオン・S・ケネディ ジル・バレンタイン 小山田耕太 源ちずる ジョナサン・ジョースター ディオ・ブランドー 輪島美香 クリック・ルーカス
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三枝 葉留佳 お気楽 極楽 騒がし乙女 効果キャラクター HP2 AP2 DP1 種族 生徒 このカードのアタック時、手札の「生徒」を捨てる事でそのアタック中のみAP+2する。 とにかくマイペースで騒がし好き。会話や行動に脈絡がなく、何を考えているか分からないボケ役。 いつも騒ぎを起こして風紀委員と追いかけっこをする問題児。 勉強は苦手だが、運動神経は良い。 出典 リトルバスターズ! 更新者 鴉乃 まさかの生徒のアタッカー。 基本ステータスは低めだが、コストを支払う事でAPが4にもなる。 生徒の中では井ノ原 真人]、[[宮沢 謙吾にまで並ぶ。 効果発動には【生徒】を使わないときついかもしれない。
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キャラクター名 宮沢謙吾Pスキル: ★財力 : ★★★厨房度 :★★ ランカークラス Class E キルクラス Class E デット数 人並み 所属部隊名 key 発言の痛さ 拳で語る彼に厨要素は見当たらない 勝ち馬属性 負け戦は記録されない 戦闘スタイル クールを装う タグ カセ キャラ 良片手 総評 涙もろい 本人への要望 バッシュだけしてくれれば良Pだと思います^^ 勢いで作った あとは編集よろ 普段は首都の屋根で日向ぼっこをしている謙吾たん。 機嫌が悪いときは部隊員と本土へ行きストレスを発散する。 ‡RozenMaiden‡とは腐れ縁。 |\ \| | / / / // / | ̄\ \ \ / /// // \_ |\ ‐‐く_ / // / < ̄ \ | `''‐く / /フ \/ /`ヽ 〉 ‐- 、 `''―/_/ ̄´ イ l ヽ ∨ \ --./_ \ | 八 ⌒ヽ /r-、∧ ` ̄ /__/ ヘ | / | / ∧ /`ヽ、_ '´ / / \ \ |⌒ヽ/ / さあ、本土攻めいくぞ!! /\ \ ヽ \二/ / \ \ ヽ ∧__ ̄\/ \ \ 〈 \\ |\ `>- 、_\ ∨ヘl `>..、 .  ̄\ ∨∧ `ヽ l\ ∨∧ \ 謙吾の冒険http //flashgame.rounder-s.net/textwars.cgi?gameid=2938 編集下手なやつはつくるな -- 名無しさん (2009-05-29 00 13 28) ケンゴー!ケンゴー! -- 名無しさん (2009-05-29 00 14 14) ローゼンにじゃなくてまずカセ民に謝れ -- 名無しさん (2009-05-29 13 16 27) 三枝葉留佳とかれーたがふぁびょってる気持ち悪い -- 名無しさん (2009-05-29 13 27 57) こいつも口くさいよな -- 名無しさん (2009-05-29 13 31 40) おい考えて敵キャラつくれや -- BAN (2009-05-31 02 07 42) つまんない -- 名無しさん (2009-05-31 12 08 12) 名前 コメント
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三枝 葉留佳(さいぐさ はるか) 声 - すずきけいこ / 涼森ちさと 原画:樋上いたる 身長:163cm、 体重:49kg、 3サイズ:81/59/82、 誕生日:10月13日 テーマ曲:騒がし乙女の憂愁 初期称号:お気楽 極楽 騒がし乙女 理樹たちとは違うクラスの女の子。休み時間になると理樹たちの教室に入り浸っている。とにかくマイペースで騒がし好き。会話や行動に脈絡がなく、何を考えているか分からず、メンバーの中では真人に匹敵するボケ役である。勉強も全科目苦手(しかしボツとなったシナリオの中で複雑な暗算を即答するという描写もある[4])だが、運動神経はまあまあ良い。いつも騒ぎを起こしては楽しむ問題児であるためか、風紀委員から目の敵にされており、毎日のように追われている。 スカートのポケットにはビー玉などさまざまな物を入れている。髪型はかなり特徴的なツーテール。トラブルメーカーという印象が強いが、整備委員に所属しており、机などの物品の整備をマメに行う一面もある。また、マフィンやスコーン作りが得意で、練習のために食堂のオーブンを借りている。問いかけに対して疑問形で答えたり、「ですヨ」「ですネ」といったようなやや特徴的な喋り方をしたりする。好きな味は柑橘系で嫌いな味は薄荷系だが、その他嫌いな食べ物はたくさんあるらしい。左利きである。
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第二回放送までの死者 時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 凶器 朝 藤林杏 春原陽平 058 たいせつなきみのために、ぼくにできるいちばんのこと 射殺 Sturm Ruger Blackhawk 朝 中村剛太 浅月香介 062 壊れた世界の終わりの終わり-fragment death- 射殺 P90 朝 長沢勇治 土見稟 063 たった一つだった冴えたやりかた 射殺 『死』 最期の言葉 名前 最期の言葉 藤林杏 「陽平の、バーカ」 中村剛太 「あ?」 長沢勇治 「お、オマエエエエエエエエエエエエエエエエエエ! 殺してやるぅ!!! もう許さねえ! お前は、お前は――」 第二回放送までの殺害数 順位 人数 該当者 このキャラに殺された人 生存状況 スタンス 1位 3人 春原陽平 岡崎朋也、クロノ・ハラオウン、藤林杏 生存 奉仕(春原芽衣) 2位 2人 アイズ・ラザフォード 蟹沢きぬ、結崎ひよの 生存 奉仕(鳴海歩) 2人 人吉善吉 津村斗貴子、竹内理緒 生存 ?? 2人 高嶺悠人 山田妙子、笹塚隆平 死亡 優勝狙い 2人 高町亮子 リシアンサス、ネギ・スプリングフィールド 生存 無差別 3位 1人 杉崎鍵 宮永咲 生存 奉仕 1人 棗恭介 三千院ナギ 死亡 奉仕 1人 直枝理樹 棗恭介 生存 優勝狙い 1人 三枝葉留佳 那波千鶴 生存 無差別 1人 桜庭優 原村和 生存 優勝狙い 1人 ユーノ・スクライア 高嶺悠人 生存 ?? 1人 美樹さやか 朝日奈さみだれ 生存 無差別 1人 高山浩太 ネリネ 死亡 無差別 1人 綺堂渚 高山浩太 生存 ?? 1人 浅月香介 中村剛太 生存 対主催 1人 土見稟 長沢勇治 生存 ??
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「はぁ……」 殺し合い?何だよそれ?それは冗談で言っているのか? 「冗談なわけないだろうがー、このバカ犬―」 うるせえ、頭の中にまで出てくんな優希。お前はお呼びでないんだよ。 どうせ罵倒されるんなら…… 「冗談なわけないじゃないですか、本当に須賀さんはバカな犬みたいですね」 ………………やっぱ和だな。あ、もちろん衣装はボンテージな。 あの胸を強調するのにはうってつけの服だしな。実にすばらしい、うん。 優希?あれはだめだ。胸ぺったんだし。 ってそんなこと考えてる場合じゃねえ! 殺し合いが本当だとしたらオレ…… 「終わった……」 無理無理生き残れるわけないって。そもそも何で俺が? あくまでオレは普通の男子高校生だぞ。でも、あの場所には学生がほとんどだったな。 だったら少しは可能性が…… 「何考えてんだよ! あの最初のホールには咲達もいたじゃねぇか……」 そうだ。このよくわからん殺し合いには咲や和も巻き込まれている。 名簿を見ると部長に優希も巻き込まれているようだ。 なぜか染谷先輩だけがいないことに不思議を覚えたが。 「殺せるわけないだろうが!一緒の部活の仲間を殺して帰ったって全然うれしくもねえよ! ふざけんじゃねえよ……」 他の赤の他人ならともかく、仲間を殺す覚悟なんてオレには無い。 持とうと思っても持てるわけがない。 よし……とりあえずいろいろと整理しよう。 オレの名前は須賀京太郎。清澄高校の麻雀部一年。 自分のことはちゃんと覚えていていつでも説明できる。 さっきまでオレは地区大会の会場にいたはず……。 だけど、どうやってさっきのホールに運ばれたか全く記憶がない。 それにこんな何処ともわからない島にあれだけの大人数をどうやって移動させた? しかも、この変な殺し合いについてもだ。 警察にばれずにこんな大掛かりに出来るものなのか? さっぱりわかんねぇ…… 「とりあえず、ここから動こう……動かないと何も始まらねぇよ」 pレが今いるのは島の端っこに位置する港。視界の先には真っ暗な果ての見えない海。 ひとまずは「動かないで」……っ! 背中にあたるのはなんか細長い丸いようなって、おいいいい!これまさか…… 「妙なことをしたら撃つ。あなたは私の質問に答えるだけでいい。 それ以上の動作は何も許さないわ。命が惜しいのなら黙って従って」 拳銃うううう!撃つって事はやっぱ拳銃だよな!おいおい、いきなりバンッとか嫌だよ! まだ和の胸も堪能してないってのに。まああくまで予定だけど。 つーか、こいついやに冷静じゃね?普通怯えるもんじゃね? 「質問一、貴方は他の参加者と会ったか」 どう答えるべきか。嘘でもつくか?誰かと会いましたなんて。 いや駄目だ、ついても何のメリットもない。万が一ばれた時のことを考えたら恐ろしい。 「い、いや誰ともあってない。あんたが初めてだ」 「そう……、質問二。この会場から脱出する方法を何か知ってる?」 ここが正面場だな。これは別に嘘をついても直ぐにはバレない。 バレたとしてもいくらでもごまかしようが聞く。 狙うはリスクの一番低い返答。ローリスクローリターン。 なら。 普通に知りませんと答えればいい。 ああ、そうだそうしよう。それが一番安全だ。 いやいやいやだめだ、考えろ!簡単に即決は駄目だ。 慎重に、慎重に!場を見るんだ。麻雀でもそうだろうが! だけどっ!これはいつも仲間内でやってる麻雀のような楽しいもんじゃない。 バトル・ロワイアル。 ちょっとのミスが死につながるゲーム。合理性も何もない不合理なギャンブルのようなもの! オレの常識、社会の法じゃあ縛れない恐怖のゲームッ。 考えろっっ!!!! 場は相手側の圧倒的有利な状況。殺し合いに乗ってるかすらわからない。 麻雀でいうリーチが掛かってる状況。 対するオレは何の安牌もない。 当たり牌はオレの命。ハズレはオレの安全。いやどれを選んでももしかしたら……。 後ろから突きつけられている感覚がオレの恐怖を捲くし立てる。 いや、安易に信用するな、人を……!こいつは乗っている前提と考えるんだ! その上での返答。相手の側になって考えるっ! オレが相手なら…………どっちにしても殺す。 だめだあああああああああああああああああ!どう考えても死ぬううううううううう! 「どうかしたの?震えて声が出せないの?そうだとしたらとんだ臆病者ね」 むっ……。 震えて悪いか!こわくて悪いか!オレはただの学生なんだよ! 臆病者で何が悪い。がたがた震えて……。 腹立ってくんな。 畜生、畜生、畜生! ……やめだ。もう。 オレさっき考えたじゃん。ここでは常識が通用しないって。 ここは……バトル・ロワイアルだろう!!!!! オレは確かに臆病者だ。情けないことだがさっきからずっと震えている。 だけど、臆病者にも意地があるんだよ!! そうだよ。今、自分の身を賭けないでいつ賭ける! ここで安牌を切ってもいつかまた同じような状況が必ず来る。 この島にいる限りは。だったらいまローリスクでも意味がない。 もう、いい。怖いとか。死にたくないとか。どっちにしても死ぬ時は死ぬ。生きる時は生きる。 覚悟はした! 模索するんだ、この場をオレの勝利とするために。 狙うのは……逆転リーチの一発ツモ! ハイリスクハイリターン! オレは……生きてみせる! 策は…あることはある。配られた支給品を使えば何とか。 だけど、それを使うには少し時間がかかる。 なら! 「知ってる……この殺し合いを脱出する鍵をオレは知っている」 「なら、その鍵とやらについて教えなさい」 トコトンハッタリかまして、時間を稼ぐしかない。 頭の堤防ならもうとっくに外れた。嘘を付くことに戸惑ももうない。 「その前にそれをおろしてもらえないか」 「それはできない相談ね。なにせこれを下ろしたら貴方が襲いかかってくるかもしれないし」 まだだ……もっと稼げ、須賀京太郎! 「まぁ、待てよ。オレとしては背中にあたってるそれが怖くてね。これがある限りは話せないな」 「……」 そう、この受け答えで相手が短気であったならオレは即座にズドンっと撃たれる。 そこでオレは終わりだ。その場合はそこまでだったということだ。 だけど、理性的な奴なら話は別だ。 それなら与し易い。 さあ!どう来る! 「貴方はこの状況を理解しているの?この場の主導権を握ってるのは “私”、あなたじゃない。 だったら、素直に言う事を聞いておくのが身のためだと思うけど?」 「ああ。理解した上で言っている。つーか、あんたに怯える必要もない。だってさ……」 ……準備は整った。この場を切り抜ける策も。後はそれを実行するだけだ。 「この場の主導権を握っているのは“オレ”なんだからな」 そう言ってオレは、準備していた“あるもの”を発動させる。 「っ!」 眩い光が辺りを照らす。 そして。 「もういいわ、死になさい」 銃弾が“オレ”を貫いた。 ◆ ◆ ◆ 三枝葉留佳。名字こそ違うが実の妹だ。 あの子は私を恨んでいる。いや、恨んでいたとでもいうのだろう。 家庭の事情で無理矢理にでもいがみ合わなきゃいけない関係になって。 私はあの子にひどいことをし続けた。 でもそれを止めることはできなかった。 私が弱かったというのもある。周りがそれをさせてくれなかったのもある。 それでも! 結局、二木佳奈多は三枝葉留佳を傷つけたことにかわりない。 でもそのことについて悩むのももう終わり。 全ては解決して。葉留佳とも仲直りをして。 嬉しかった。また葉留佳と一緒に話せて。手を繋げて。優しくできて! それに葉留佳に恋人もできた。 直枝理樹。私がやらなくちゃいけなかった葉留佳の心を開くのに頑張ってくれた。 今まで辛かった文私達に幸せがやっと……! そんな時にこれだ。 名簿にはきっちり『三枝葉留佳』、『直枝理樹』、『二木佳奈多』見事に三人揃い踏みだ。 ふざけるな…… ふざけるなああああああああああああああああああああああああああ! どうして葉留佳をこんなことに巻き込む! 巻き込まれるなら私だ、二木佳奈多だ! 償えない大罪を犯した私だけだっ……! ……。 …………。 決めた。 私はこのゲームに乗ろう。直枝理樹、三枝葉留佳以外の全てを皆殺しだ。 戸惑いはない。大事な妹の幸せを守るためなら安いものだ。 殺す前には一応、誰かと会ったかとか、脱出方法があるかとか聞いてもいいだろう。 信憑性がある脱出方法ならそれに乗っても構わない。 それがないなら殺すだけだ。 幸いにもデイバッグには武器である銃が入っていた。 IMI ミニウージー。当たりだ。これで私は葉留佳を守ることができる。 そして早速私は人を発見した。一見どこにでもいる男子高校生のようだ。 こっちは銃を持っている。楽勝だ、と。そうさっきまで思っていた。 「何なのよ、これはっ!」 私は確かに銃の引き金を引いたはずだ。それなのに。 「おいおいどうした、どこを狙ってるんだよ」 なんで生きてるのよ!見た感じ、全身血だらけで立っているのがやっとなはずなのに。 いや、違う。死んでいるはずだ。私は確かにあの男子高校生の背中を撃った。狙いに間違いもない。 「もっと、来いよ。楽しませろよ。なあああああああああああああああああああああああ!」 凄惨に、口が三日月のように見えるくらい嗤いながら。来る。やってくる。迫ってくる! 「来るなぁ、来るなあああああああああ!」 即座に私は空になったマガジンを取替え、迫って来る男に対して撃ち放つ。 トトトトトンと小刻みな音とともに銃弾は男に当たる。 男は血を口から吐きながら倒れ、もう起き上がってこない。 そうだ、もう死んだ。死んだんだ!起き上がってくるわけがない。 それなのに……っ! 「何で起き上がってくるのよぉ……」 「何でってそれはさぁ……」 「お前を殺すためにきまってんだろおおおおおおおおおおうがああああああああああああああああああ!」 「う、ああ、あああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!死にたくない死にたくない死にたくない死にたくないっ! 「ぁ――――」 だめだ。 私―――― 死んじゃった。 ◆ ◆ ◆ ふう、終わったか。目の間で白目を剥いて倒れてる女の子を尻目に俺は女の子が持っていた銃を俺のデイバックに移し替える。 「武装、解除。どうやらうまくいったみたいだな」 オレの作戦は簡単だった。 学生服の内側に仕舞っていた、六角形の金属を使っただけ。 説明書には核鉄と書かれていたが。 名前はアリス・イン・ワンダーランド。 どうやらこれは相手にあらゆる幻覚を見せることができるらしい。 最もチャフが辺りに広がらないと大した効果が得られないのだが。 あのハッタリはその時間稼ぎだったというわけだ。 「悪いけど、殺し合いに乗ってる人を助けるほど甘ちゃんじゃないんだ、オレは。 誰か優しい人に拾ってもらえることを祈るんだな」 せめてもの情けにデイバックから盗ったのは銃だけにしておいた。 一応、ナイフらしき物がまだ入ってたから最低限の自己防衛はできるだろう。 「さてどこに行くかな……」 オレはこんな所で終わってなんかやらない。 必ずみんなで。麻雀部全員無事に帰るんだ! 【H-10港 /1日目 深夜】 【須賀京太郎@咲-Saki-】 【装備】:アリス・イン・ワンダーランド@武装錬金 【所持品】:支給品一式、IMI ミニウージー(32/32) 【状態】:疲労(小)、興奮(大) 【思考・行動】 1:みんな無事に帰る 2:目的地は何処にしよう? 【二木佳奈多@リトルバスターズ!】 【装備】:なし 【所持品】:支給品一式、ナイフのような物? 【状態】:疲労(大)、精神疲労(極大)、気絶 【思考・行動】三枝葉留佳の幸せのために殺し合いに乗る 1:…… ※三枝葉留佳ルートEnd後からの参戦です 【アリス・イン・ワンダーランド@武装錬金】 Dr.バタフライのチャフの武装錬金。特性は知覚の麻痺と撹乱。チャフを密集させる際、背中に蝶の羽根の様に集合させる事もできる。蝶サイコー!また、足元に集合させたチャフの上に乗り、宙に立つことが出来る。水気を付着させることで霧を発生させることも出来る。本ロワでは制限によりあまり広範囲には飛ばせなく効果も抑えられています。 【IMI ミニウージー】 ウージーの小型版。 BACK 懸けるのは論理、賭けるのは信用 時系列順 NEXT それでもあなたを愛させてくれますか BACK 懸けるのは論理、賭けるのは信用 投下順 NEXT それでもあなたを愛させてくれますか GAME START 須賀京太郎 NEXT Hello, No Future. GAME START 二木佳奈多 NEXT [[]]
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「はぁ……」 殺し合い?何だよそれ?それは冗談で言っているのか? 「冗談なわけないだろうがー、このバカ犬―」 うるせえ、頭の中にまで出てくんな優希。お前はお呼びでないんだよ。 どうせ罵倒されるんなら…… 「冗談なわけないじゃないですか、本当に須賀さんはバカな犬みたいですね」 ………………やっぱ和だな。あ、もちろん衣装はボンテージな。 あの胸を強調するのにはうってつけの服だしな。実にすばらしい、うん。 優希?あれはだめだ。胸ぺったんだし。 ってそんなこと考えてる場合じゃねえ! 殺し合いが本当だとしたら俺…… 「終わった……」 無理無理生き残れるわけないって。そもそも何で俺が? あくまで俺は普通の男子高校生だぞ。でも、あの場所には学生がほとんどだったな。 だったら俺にも少しは可能性が…… 「何考えてんだよ、俺!あの最初のホールには咲達もいたじゃねぇか……」 そうだ。このよくわからん殺し合いには咲や和も巻き込まれている。 名簿を見ると部長に優希も巻き込まれているようだ。 なぜか染谷先輩だけがいないことに不思議を覚えたが。 「殺せるわけないだろうが!一緒の部活の仲間を殺して帰ったって全然うれしくもねえよ! ふざけんじゃねえよ……」 他の赤の他人ならともかく、仲間を殺す覚悟なんて俺には無い。 持とうと思っても俺には持てない。 よし……とりあえずいろいろと整理しよう。 俺の名前は須賀京太郎。清澄高校の麻雀部一年。 自分のことはちゃんと覚えていていつでも説明できる。 さっきまで俺は地区大会の会場にいたはず……。 だけど、どうやってさっきのホールに運ばれたか全く記憶がない。 それにこんな何処ともわからない島にあれだけの大人数をどうやって移動させた? しかも、この変な殺し合いについてもだ。 警察にばれずにこんな大掛かりに出来るものなのか? さっぱりわかんねぇ…… 「とりあえず、ここから動こう……動かないと何も始まらねぇよ」 俺が今いるのは島の端っこに位置する港。視界の先には真っ暗な果ての見えない海。 ひとまずは「動かないで」……っ! 背中にあたるのはなんか細長い丸いようなって、おいいいい!これまさか…… 「妙なことをしたら撃つ。あなたは私の質問に答えるだけでいい。 それ以上の動作は何も許さないわ。命が惜しいのなら黙って従って」 拳銃うううう!撃つって事はやっぱ拳銃だよな!おいおい、いきなりバンッとか嫌だよ! まだ和の胸も堪能してないってのに。あくまで予定だが。 つーか、こいついやに冷静じゃね?普通怯えるもんじゃね? 「質問一、貴方は他の参加者と会ったか」 どう答えるべきか。嘘でもつくか?誰かと会いましたなんて。 いや駄目だ、ついても何のメリットもない。万が一ばれた時のことを考えたら恐ろしい。 「い、いや誰ともあってない。あんたが初めてだ」 「そう……、質問二。この会場から脱出する方法を何か知ってる?」 ここが正面場だな。これは別に嘘をついても直ぐにはバレない。 バレたとしてもいくらでもごまかしようが聞く。 狙うはリスクの一番低い返答。ローリスクローリターン。 なら。 普通に知りませんと答えればいい。 ああ、そうだそうしよう。それが一番安全だ。 いやいやいやだめだ、考えろ!簡単に即決は駄目だ。 慎重に、慎重に!場を見るんだ。麻雀でもそうだろうが! だけどっ!これはいつも仲間内でやってる麻雀のような楽しいもんじゃない。 バトル・ロワイアル。 ちょっとのミスが死につながるゲーム。合理性も何もない不合理なギャンブルのようなもの! 俺の常識、社会の法じゃあ縛れない恐怖のゲームッ。 考えろっっ!!!! 場は相手側の圧倒的有利な状況。殺し合いに乗ってるかすらわからない。 麻雀でいうリーチが掛かってる状況。 対する俺は何の安牌もない。 当たり牌は俺の命。ハズレは俺の安全。いやどれを選んでももしかしたら……。 後ろから突きつけられている感覚が俺の恐怖を捲くし立てる。 いや、安易に信用するな、人を……!こいつは乗っている前提と考えるんだ! その上での返答。相手の側になって考えるっ! 俺が相手なら…………どっちにしても殺す。 だめだあああああああああああああああああ!どう考えても死ぬううううううううう! 「どうかしたの?震えて声が出せないの?そうだとしたらとんだ臆病者ね」 むっ……。 震えて悪いか!こわくて悪いか!俺はただの学生なんだよ! 臆病者で何が悪い。がたがた震えて……。 腹立ってくんな。 畜生、畜生、畜生! ……やめだ。もう。 俺さっき考えたじゃん。ここでは常識が通用しないって。 ここは……バトル・ロワイアルだろう!!!!! 俺は確かに臆病者だ。情けなく震えもする。 だけど、臆病者にも意地があるんだよ!! そうだよ。今、自分の身を賭けないでいつ賭ける! ここで安牌を切ってもいつかまた同じような状況が必ず来る。 この島にいる限りは。だったらいまローリスクでも意味がない。 もう、いい。怖いとか。死にたくないとか。どっちにしても死ぬ時は死ぬ。生きる時は生きる。 覚悟はした! 模索するんだ、この場を俺の勝利とするために。 狙うのは……逆転リーチの一発ツモ! ハイリスクハイリターン! 俺は……生きてみせる! 策は…あることはある。俺に配られた支給品を使えば何とか。 だけど、それを使うには少し時間がかかる。 なら! 「知ってる……この殺し合いを脱出する鍵を俺は知っている」 「なら、その鍵とやらについて教えなさい」 トコトンハッタリかまして、時間を稼ぐしかない。 頭の堤防ならもうとっくに外れた。嘘を付くことに戸惑ももうない。 「その前にそれをおろしてもらえないか」 「それはできない相談ね。なにせこれを下ろしたら貴方が襲いかかってくるかもしれないし」 まだだ……もっと稼げ、須賀京太郎! 「まぁ、待てよ。俺としては背中にあたってるそれが怖くてね。これがある限りは話せないな」 「……!?」 そう、この受け答えで相手が短気であったなら俺は即座にズドンっと撃たれる。 そこで俺は終わりだ。その場合はそこまでだったということだ。 だけど、理性的な奴なら話は別だ。 それなら与し易い。 さあ!どう来る! 「貴方はこの状況を理解しているの?この場の主導権を握ってるのは “私”、あなたじゃない。 だったら、素直に言う事を聞いておくのが身のためだと思うけど?」 「ああ。理解した上で言っている。つーか、あんたに怯える必要もない。だってさ……」 ……準備は整った。この場を切り抜ける策も。後はそれを実行するだけだ。 「この場の主導権を握っているのは“俺”なんだからな」 そう言って俺は、準備していた“あるもの”を発動させる。 「っ!」 眩い光が辺りを照らす。 そして。 「もういいわ、死になさい」 銃弾が“俺”を貫いた。 ◆ ◆ ◆ 三枝葉留佳。名字こそ違うが実の妹だ。 あの子は私を恨んでいる。いや、恨んでいたとでもいうのだろう。 家庭の事情で無理矢理にでもいがみ合わなきゃいけない関係になって。 私はあの子にひどいことをし続けた。 でもそれを止めることはできなかった。 私が弱かったというのもある。周りがそれをさせてくれなかったのもある。 それでも! 結局、二木佳奈多は三枝葉留佳を傷つけたことにかわりない。 でもそのことについて悩むのももう終わり。 全ては解決して。葉留佳とも仲直りをして。 嬉しかった。また葉留佳と一緒に話せて。手を繋げて。優しくできて! それに葉留佳に恋人もできた。 直枝理樹。私がやらなくちゃいけなかった葉留佳の心を開くのに頑張ってくれた。 今まで辛かった文私達に幸せがやっと……! そんな時にこれだ。 名簿にはきっちり『三枝葉留佳』、『直枝理樹』、『二木佳奈多』見事に三人揃い踏みだ。 ふざけるな…… ふざけるなああああああああああああああああああああああああああ! どうして葉留佳をこんなことに巻き込む! 巻き込まれるなら私だ、二木佳奈多だ! 償えない大罪を犯した私だけだっ……! ……。 …………。 決めた。 私はこのゲームに乗ろう。直枝理樹、三枝葉留佳以外の全てを皆殺しだ。 戸惑いはない。大事な妹の幸せを守るためなら安いものだ。 殺す前には一応、誰かと会ったかとか、脱出方法があるかとか聞いてもいいだろう。 信憑性がある脱出方法ならそれに乗っても構わない。 それがないなら殺すだけだ。 幸いにもデイバッグには武器である銃が入っていた。 IMI ミニウージー。当たりだ。これで私は葉留佳を守ることができる。 そして早速私は人を発見した。一見どこにでもいる男子高校生のようだ。 こっちは銃を持っている。楽勝だ、と。そうさっきまで思っていた。 「何なのよ、これはっ!」 私は確かに銃の引き金を引いたはずだ。それなのに。 「おいおいどうした、どこを狙ってるんだよ」 なんで生きてるのよ!見た感じ、全身血だらけで立っているのがやっとなはずなのに。 いや、違う。死んでいるはずだ。私は確かにあの男子高校生の背中を撃った。狙いに間違いもない。 「もっと、来いよ。楽しませろよ。なあああああああああああああああああああああああ!」 凄惨に、口が三日月のように見えるくらい嗤いながら。来る。やってくる。迫ってくる! 「来るなぁ、来るなあああああああああ!」 即座に私は空になったマガジンを取替え、迫って来る男に対して撃ち放つ。 トトトトトンと小刻みな音とともに銃弾は男に当たる。 男は血を口から吐きながら倒れ、もう起き上がってこない。 そうだ、もう死んだ。死んだんだ!起き上がってくるわけがない。 それなのに……っ! 「何で起き上がってくるのよぉ……」 「何でってそれはさぁ……」 「お前を殺すためにきまってんだろおおおおおおおおおおうがああああああああああああああああああ!」 「う、ああ、あああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!死にたくない死にたくない死にたくない死にたくないっ! 「ぁ――――」 だめだ。 私―――― 死んじゃった。 ◆ ◆ ◆ ふう、終わったか。目の間で白目を剥いて倒れてる女の子を尻目に俺は女の子が持っていた銃を俺のデイバックに移し替える。 「武装、解除。どうやらうまくいったみたいだな」 俺の作戦は簡単だった。 学生服の内側に仕舞っていた、六角形の金属を使っただけ。 説明書には核鉄と書かれていたが。 名前はアリス・イン・ワンダーランド。 どうやらこれは相手にあらゆる幻覚を見せることができるらしい。 最もチャフが辺りに広がらないと大した効果が得られないのだが。 あのハッタリはその時間稼ぎだったというわけだ。 「悪いけど、殺し合いに乗ってる人を助けるほど甘ちゃんじゃないんだ、俺は。 誰か優しい人に拾ってもらえることを祈るんだな」 せめてもの情けにデイバックから盗ったのは銃だけにしておいた。 一応、ナイフらしき物がまだ入ってたから最低限の自己防衛はできるだろう。 「さてどこに行くかな……」 俺はこんな所で終わってなんかやらない。 必ずみんなで。麻雀部全員無事に帰るんだ! 【H-10港 /1日目 深夜】 【須賀京太郎@咲-Saki-】 【装備】:アリス・イン・ワンダーランド@武装錬金 【所持品】:支給品一式、IMI ミニウージー(32/32) 【状態】:疲労(小)、興奮(大) 【思考・行動】 1:みんな無事に帰る 2:目的地は? 【二木佳奈多@リトルバスターズ!】 【装備】:なし 【所持品】:支給品一式、ナイフのような物? 【状態】:疲労(大)、精神疲労(極大)、気絶 【思考・行動】三枝葉留佳の幸せのために殺し合いに乗る 1:…… ※三枝葉留佳ルートEnd後からの参戦です 【アリス・イン・ワンダーランド@武装錬金】 Dr.バタフライのチャフの武装錬金。特性は知覚の麻痺と撹乱。チャフを密集させる際、背中に蝶の羽根の様に集合させる事もできる。蝶サイコー!また、足元に集合させたチャフの上に乗り、宙に立つことが出来る。水気を付着させることで霧を発生させることも出来る。本ロワでは制限によりあまり広範囲には飛ばせなく効果も抑えられています。 【IMI ミニウージー】 ウージーの小型版。 BACK 懸けるのは論理、賭けるのは信用 時系列順 NEXT それでもあなたを愛させてくれますか BACK 懸けるのは論理、賭けるのは信用 投下順 NEXT それでもあなたを愛させてくれますか GAME START 須賀京太郎 NEXT GAME START 二木佳奈多 NEXT
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